これは中国に昔から伝わる星の伝説です。また中国では織りひめ星は養蚕や糸、針の仕事の神と考えられていました。それで、織りひめの願いのかなう七月七日の七夕に酒や果物を供え、裁縫などの上達を願う行事が行われました。
この行事は八世紀の日本に伝わり、当時の貴族の間で行われました。これが一般的になったのは江戸時代になってからです。
初めは、子供たちに読み書きを教えていた寺子屋で、習字や手芸の上達を祈る行事として行われました。この日寺子屋で子供たちは短冊に字を書いてささに結び、それを外に立てました。これが盛んになって庶民の間にも広まっていったのです。
現在でも子供たちは色々な願い事を紙に書きます。そしてこれを折りづるなどと一緒にささに結びつけて軒に立て、七夕の夜を過ごします。