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七夕

天の川の西側に機織の上手な織りひめという美しい星がいました。織りひめは毎日毎日機を織って暮らしていました。天の神様はそれを見て、天の川の東にいるけん牛という若者の星と結婚させました。ところが、結婚してからの織りひめは機を織ることも忘れ、毎日遊びふけっていました。それを知った天の神様は大変怒り、織りひめを天の川の西側に連れ戻してしまいました。それからの織りひめは毎日泣き暮らしていました。それで天の神様は一年に一度だけ七月七日の晩に織りひめがけん牛に会いに行くことを許しました。

これは中国に昔から伝わる星の伝説です。また中国では織りひめ星は養蚕や糸、針の仕事の神と考えられていました。それで、織りひめの願いのかなう七月七日の七夕に酒や果物を供え、裁縫などの上達を願う行事が行われました。


この行事は八世紀の日本に伝わり、当時の貴族の間で行われました。これが一般的になったのは江戸時代になってからです。

初めは、子供たちに読み書きを教えていた寺子屋で、習字や手芸の上達を祈る行事として行われました。この日寺子屋で子供たちは短冊に字を書いてささに結び、それを外に立てました。これが盛んになって庶民の間にも広まっていったのです。


現在でも子供たちは色々な願い事を紙に書きます。そしてこれを折りづるなどと一緒にささに結びつけて軒に立て、七夕の夜を過ごします。