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ひな祭り

ひな祭り

三月三日のひな祭りは女の子のお祭りです。ひな祭りにはひな段にひな人形を並べ、桃の花を飾って、ひしもち、白酒などを供えます。そして、子供たちはお互いの家を訪問して白酒を飲んだり、ごちそうを食べたりして楽しみます。三月三日にひな祭りをするようになったのは、江戸時代になってからのことだと言われています。


初めは部屋のすみに低い段を作り、それにびょうぶを立て、紙で作った男女の人形をそのびょうぶに立て掛けるだけの簡単なやり方でした。やがて宮中の人をまねて切れの着物を着た美しい人形を作って、飾るようになりました。また、それと一緒に小さなおぜん、たんす、鏡台、そのほか嫁入り道具などもひな段に並べるようになりました。


こうして、ひな祭りのやり方はだんだん豪華になっていき、今日のようなひな祭りになったのです。家によっては、親から子へ、子から孫へと受け継がれたひな人形を持っています。そのような家ではひな人形をとても大切にしています。

ところで、ひな祭りは日本全国どこでも同じやり方でするわけではありません。

鳥取県には「流しびな」といって、土や紙で作った人形を川に流してしまう所があります。日本には古くから、季節の変わり目である三月三日に、人形で自分の体をなで、身についた病気などの悪いものをその人形に移して、それを水に流すという習慣がありました。


鳥取県のこの「流しびな」の習慣は、三月三日に行われた行事の一番古い形を伝えています。


漢字の話

漢字は日本語の中で重要な働きをしているが、これは昔中国で造られたものである。しかし、一時にできたのではなく、字体が決まり、字数が増えるのには、長い年月がかかった。これらの漢字の一字一字はどのようにしてできたのだろうか。



① 象形文字


五・六千年前、中国では既に絵文字が使われていた。物の形を簡単な絵で書き表したのである。これが長い間に書きやすい単純な形に変わっていき、象形文字が生まれた。「日・山・川・木・馬・車・子」などがそれである。


② 指事文字


具体的な形のないものは象形文字では表せない。そこで、「一・二・三」のように横線の数で数量を表したり、「上・下」のようにそれぞれ「一」の上下に・を加えて位置を示したりした。これらを指事文字という。


象形文字と指事文字は字数は少ないが、それを基にして別の漢字が沢山造られている。


③ 会意文字


二つまたは三つの漢字を組み合わせて、別の意味を表す漢字を造った。それを会意文字という。例えば「木」を二つ並べた「林」、三つ合わせた「森」などは同じ文字を組み合わせた会意文字である。違う漢字を組み合わせた会意文字には「男」(田で力を出して働く者)や「鳴」(鳥の口から出る声)などがある。


④ 形声文字


二つの漢字を合わせて、一方で大体の意味を示し、一方で音を示すようにした。これを形声文字という。例えば、「洋」という漢字は「氵」(水)で水に関係のある意味の文字であることを示し、「羊」で「ヨウ」という音を示している。漢字全体の約九割はこの形声文字である。




漢字はもともと中国で造られた文字であるが、日本で新しく造った文字もある。これは国字といわれている。「峠」(山の上り下りの境)や「働く」(人が動いて仕事をする)などの漢字は国字である。これらの国字は「和語」(大和言葉)を書き表すために造り出した文字である。だから、訓読みだけで、音読みの無いのが普通であるが、なかには「労働」の「働」のように音読みのある国字もある。これは形声文字では「働」という漢字の「動」の部分が音を表すと考えられるからである。